主に中大口径のトンネルへの使用実績が多い
RCセグメント工法による鉄道用トンネル
●経済性に優れたセグメント
RCセグメントは、経済性が優れていることから、中・大口径のトンネルへの使用実績が多いセグメントです。2003年より導入された二次覆工一体型(省略型)セグメントにより、小・中口径においても使用実績を増やしています。あらゆる荷重に対応した設計が可能で、地下鉄、地下道、上下水道、電力、通信、ガス、共同溝まで、幅広く利用されています。
●剛性、耐圧縮性に優れ、耐久性に富んでいる
RCセグメントは、剛性が大きく、耐圧縮性に優れていて、耐久性に富んでいるという長所があります。ただし、重量が重く、引張り強度が小さいので、セグメント端部が破損しやすいため、脱型、運搬および施工時の取扱いには注意が必要です。
●施工条件にあわせた設計
上下水道や電力通信等の中小口径のセグメントは、「シールド工事用標準セグメント」(2001年)から選定するか、これを参考に設計、選定を行うケースが一般的でした。しかし最近ではこれによらず、トンネルの設計条件から各企業主が求めるトンネル機能に則して、セグメントのサイズ、形式が選定されている例も多くなっています。