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概 要
都市の過密化により、従来地上に設けられていた河川、道路等の大型施設が地下深く建設せざるをえない状況となってきており、その使用目的から大断面シールドの必要性が急速に高まってきました。
これにともない大断面シールドトンネルに用いるセグメントとして、切削断面を抑えるため、桁高を小さくできるタイプのセグメントの開発が各方面で盛んに行われてきています。
日本RCセグメント工業会(日本シールドセグメント技術協会・RCセグメント部会の前身)では、鋼構造とコンクリート構造の長所を生かして、建築構造物をはじめ、土木構造物の分野でも幅広く利用されている鉄骨鉄筋コンクリート(以下SRCという)構造に着目。シールド工事用として研究開発に取り組み、数々の実験を重ねた末、このSRCセグメントの製品化いたしました。
SRCセグメントの特長
- コンクリート系セグメントの特長である耐食性を損なうことなく高強度化が図れ、薄型化が可能となります。
- 鉄骨の両端に直接継手を定着するため、継手の強度と剛性を本体と同程度まで高めることが可能となります。
- 本体と継手が一体化された鉄骨構造であるため、内水圧による引張力へ高い適応性を有します。
- コンクリート系セグメントと同様に二次覆工の省略が可能となります。
- 本体部の鉄骨と継手は守株の組み合わせが可能であり、荷重条件に応じた継ぎ手のバリエーションが豊富です。
- ウェッジコネクター(楔接合継手)であれば、自動組み立てが容易です。 薄型化による高い経済効果が期待できます。
要素試験PHOTO
突起付鋼板の曲げ試験
ウェッジコネクターの引張試験
突起付鋼板の引抜試験
単体曲げ試験/継手曲げ試験
単体曲げ試験 荷重と変位の関係(中央部平均変位)
継手曲げ試験 曲げモーメントと接合部回転角の関係
セグメント構造図
ウェッジコネクタータイプ
ウェッジコネクター