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近年、シールド工事においては、セグメントの締結作業の省力化と工期の短縮等によるコストの縮減が課題になっています。日本RC セグメント工業会(日本シールドセグメント技術協会・RCセグメント部会の前身)では、これらのニーズに対して二次覆工省略型セグメントとして自動組立に適するワンパス施工を基本とし、内面平滑を可能にする「コーンタイプセグメント」を開発し、多くの実績を上げています。
特 長
●組立時間の短縮
セグメントをトンネル軸方向にスライドすることにより継手の締結が完了します。
ボルトの締め付け作業が不要になるので、施工の自動化に適したセグメントです。
●内面が平滑なセグメント
継手金物はセグメントの側面に配置されているため組立完了後は、内面が平滑なトンネルを構築することができ、二次覆工を省略することができます。内圧のかかるトンネルの実績も多数あります。
継手構造
- コーンコネクターは、M金物をF金物に挿入することで、締結が完了する継手方式です。
- 本体部はダクタイル鋳鉄(FCD500-7)、アンカー部はネジ節鉄筋(SD345)で構成されています。
- F・M金物の嵌合面が円錐台形状になっているので、挿入が進むにつれて、セグメント間の目地が閉塞していきます。
型種ラインナップ
コネクターはアンカー筋のサイズごとに品揃えしています。コーンコネクターの強度
本体部(FCD500-7)の強度は、アンカー筋(SD345)の降伏相当の荷重以上になるよう設計しています。本体部の強度については、継手単体引っ張り試験で確認しております。継手の引張ばね定数
継手単体引張試験で計測した引張ばね定数とRCセグメントの継手曲げ試験で計測した回転ばね定数を照合したところ、アンカー筋の長さ6D分(標準長12Dの半分)を考慮したばね定数に近い値になっています。
セグメントを設計する際の参考値として、アンカー筋長さを6Dとして場合の継手1セット当たりの引っ張りばね定数を下表に示します。
継手曲げ試験状況
回転ばね定数を求める計算は、「鉄道構造物等設計標準・同開設シールドトンネル」に準拠する。